統合失調症について
主な症状
- 「ずっと監視されている」など、実際には起こらないようなことを強く確信するような妄想
- 周囲に誰もいないのに自分の悪口が聞こえたり、そこに無いはずのものが見えたりする幻覚
- 何を話しているのかわからなくなる、思考障がい
- 喜怒哀楽の表現が乏しくなる
- 会話の抽象的な言い回しが理解できなかったり、何かをしようとする意欲がなくなってしまう
- 自分の世界に引きこもり、コミュニケーションを取らなくなってしまう
発症のきっかけ体質や環境、過剰なストレスがかかった際に発症すると考えられていますが、具体的には脳内物質の異常や遺伝的要因、生物学的な要因、精神的ストレスや環境的要因が関係していると考えられています。具体的には、ドーパミンなどの神経伝達物質の異常や脳の構造や機能に問題があることが報告されています。また、遺伝的な要因も関係しており、家族に統合失調症の人がいる場合、発症しやすいとされています。生活環境のストレスや過度の薬物使用などもリスク要因とされています。
周囲が気をつけるポイントこれまでできていた普通のことが、できなくなっていないか、を見てあげると良いでしょう。例えば、「朝起きて身支度をする」「朝食を食べる」「仕事や学校に行く」「友人と会う」などのことがある日突然できなくなり、自分の殻に閉じこもるようになったら、要注意です。
もしそのような状態が見受けられるようになったら、まずは本人の話を聞いてあげましょう。妄想や幻覚は、本人にとって「現実」と感じて捉えていることです。それを否定することはせずに、ただよく聞いてあげる「傾聴」の姿勢がとても大切です。